ツバメの巣

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ツバメの巣とは
原産国
ツバメの巣の原産国は、アマツバメの分布と同一であり 「タイ」「マレーシア」「インドネシア」などの東南アジアに多い。
採取地の傾向
ツバメの巣の採取地は、沿岸の断崖絶壁で・湿度の高い場所という傾向がある。
近年は、コンクリート製の建造物を人工的に建造し、そこにアナツバメという 鳥の飛来を促し採取するという方法も行われている。
人工的に採取環境を作る場合でも、アナツバメの人工飼料の給餌や人工繁殖などは 行われていない。
よって、ツバメの巣の成分は、天然と人工的な環境で採取された物と大きな違いはないと思われる。
ツバメの巣 採取地 素材写真提供「ツバメの巣普及委員会 上海」
アナツバメに関して
日本で知られているツバメはスズメ目に属するのに対し、高級食材や美容に利用されている ツバメの巣はアマツバメ目に属する鳥類であり、全くの別物である。
羽を広げても、20cmに満たないほどの小さな鳥で、カワセミやハチドリ等に似ており、とても可愛らしい。
ツバメの巣の大きさについては、おおよそ1つが4~7g程度であり、雛が1~3匹程度入る。
人工的な採取環境では、雛が飛び立つまで採取は行われていないため、雛が巣立つまでとられることはない。
アマツバメ(若鳥) 素材写真提供「ツバメの巣普及委員会 インドネシア」
美容への利用
ツバメの巣は、古くから美容と健康への効果が伝えられており、海外(香港・中国など) では、一部のセレブ層へ高い支持を誇っている。
香港などでは、「ツバメの巣専門店」なども軒を連ね、美容に意識の高い人々が 購入している。
海外ではエンカと呼ばれている。
しかしながら、とても高級なものなので、庶民にはお正月や誕生日などのお祝い事 の席でプレゼントされたりすることが多いようである。
ツバメの巣専門店(香港) 素材写真提供「ツバメの巣普及委員会 香港」
食材として食品への利用
日本では、ツバメの巣というと、まずは中華料理の高級食材(とりわけスープ)として認識 される方が多い
中国料理以外にも、もちろん海外で高級食材として利用されている
一般的な食べ方として、固体のツバメの巣を、数十分ゆでた後で、独特のゼリー状の食感が楽しめ、それを デザートや料理に入れ食する。
ツバメの巣そのものに強い味はないが、一般的に食べ慣れてくことで、多少味が分かってくるような 奥深い魅力がある(調理師や料理研究家などのプロはすぐ分かるのかも知れない)。
ゆでる時間が短いと固く、長くゆですぎると液化して独特の食感を損ねる。
ゆでる時間については、ツバメの巣の種類により、多少の差異が発生する。
驚くべきことに、海外ではツバメの巣専用の調理器具なども存在する。
ツバメの巣専用調理具 素材写真提供「ツバメの巣普及委員会 香港」
ツバメの巣の成分
ツバメの巣は、ほぼ100%アナツバメの唾液線からの分泌物で作られている。 ※一部加工製品などに利用されている低級なツバメの巣は、草等の不純物が 混入されている場合がほとんどであり、この限りではない。
成分は、シアル酸を含む複合糖質が多くの割合を占めており、それは自然界物の中で、突出して高い割合である。
ツバメの巣成分 素材写真提供「ツバメの巣普及委員会 日本」
ツバメの巣の種類
ツバメの巣には様々な種類が存在する。 以下に掲載してみた。
頂級血燕盞 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
龍牙白燕盞 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
貢品官燕盞 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
金絲燕盞 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
頂級血燕盞
採集必要期間: 約9ヶ月
1枚当たりの重さ: 約7~8g
調理時間: 2~3時間
説明: 高級品で主に贈答品
龍牙白燕盞
採集必要期間: 約3~4ヶ月
1枚当たりの重さ: 約6~7g
調理時間: 30~45分
説明: 一般的な高グレード
貢品官燕盞
採集必要期間: 約3~4ヶ月
1枚当たりの重さ: 約7.5g
調理時間: 30~40分
説明: 高級品で主に贈答品
金絲燕盞
採集必要期間: 約6ヶ月
1枚当たりの重さ: 約6g
調理時間: 1~2時間
説明: タンパク質等が優良
白燕盞 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
燕絲 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
白燕餅 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
白燕盞條 素材提供「燕の巣 女性の夢」様
白燕盞
採集必要期間: 約3~4ヶ月
1枚当たりの重さ: 約5~6g
調理時間: 30~45分
説明: 一般的なグレード
燕絲
説明: 白燕盞條/白燕餅よりさらにグレードの低いもの。
最低グレードの草燕の巣も利用されている場合も多い
白燕餅
説明: 白燕盞條よりさらにグレードの低いもの。白燕盞條のより細かい屑から作られる
白燕盞條
説明: 白い色のツバメの巣を加工する際に、崩れた屑をあつめたもの。
グレードは低い
品質について
燕の巣品質が損なわれにくい流通 素材写真提供「唯一国際有限公司」様
ツバメの巣には、種類による品質分けはもちろんだが、とても高価なものである為、流通過程で品質の偽装が行われることが多い。
多くの中間業者が存在するほどその確率は高くなる。
ツバメの巣の保管方法
ツバメの巣は、乾燥した状態は常温で日の当たらない場所で保存する。
乾燥しているからと思い、乾燥剤などを一緒に入れて置くと水分が失われすぎて割れてしまうので 自然の状態で容器に入れておく。
乾燥した状態のツバメの巣の保存可能期間はとても長いので 最長期間は定かではないが、少なくとも2~3年程度は常温で保存可能である。
ゆでてゼリー状になった状態の物については、保存料などを入れない状態で一般家庭では 冷蔵庫で1週間ぐらいまでの保存が望ましい。
ツバメの巣 素材写真提供「KEBN」様
ツバメの巣の問題点
ツバメの巣は非常に高級な素材であるから、ツバメの巣に同じような色の物質を混入させて グラム数を偽ったり、低級なツバメの巣を製品に利用するなど、卸売・小売ともに偽装が絶えない物である。
また「ツバメの巣入り」という表現の製品でも、製品にほとんど入っていない製品が非常に多く、高級な 物であるゆえの問題も多く存在する。
また、ツバメの巣は、原産国では1個で何か月分の給料に値する場合も多く、流通に多数の人間が 絡むほど偽装や盗難が発生するため、質が悪くなるといわれている。
そのため、本場の海外では、ツバメの巣入りなど謳う加工品など、消費者は目に見えない状態のツバメの巣は信用しない傾向にあり 必ず自分で確認したツバメの巣現物を購入する。これこそ先に挙げた「ツバメの巣専門店」が存在する由縁である。
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